SEL24105Gを中心に考える Eマウントの新しい小三元システム
写りの良さに加えて、一般的な標準ズームレンズでは少し届かない望遠側も補ってくれる。便利なズームレンズとしても大きく注目を集めている FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)。しかしこのレンズ、ただの便利ズームレンズではありません。
ズームレンズシステムの呼び方に「小三元」とか「大三元」とかありますが、この「FE 24-105mm F4 G OSS」がデビューしたことにより「新・小三元システム」が組めるようになりました。
新・小三元システムでは”より広い広角域”をカバーすることが可能です。
このレンズを中心に、ズームレンズシステムを構築したいと、お考えの方は、ぜひ参考になさってください。
SEL24105G軸で考える「新小三元システム」
ソニーEマウントレンズ、従来の小三元システムは次のような組み合わせです。
- 広角域 Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS (このレンズのレビュー)
- 標準域 Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS (このレンズのレビュー)
- 望遠域 FE 70-200mm F4 G OSS (このレンズのレビュー)
レンズの最小開放絞り値がすべての焦点距離においてF4。広角・標準・望遠とつながるズームレンズ3本セットのことを「小三元システム」という呼び方をしますが(F2.8の3本セットを大三元と言う)、上の画像のとおり、従来の小三元システムは、3本のズームレンズを使って、16mm~200mmの焦点距離をカバーします。
ソニーのEマウントレンズをシステムで考えたとき、まず最初この組み合わせで構築を。と検討された方も多いハズ。
当店でも、まずは小三元から考えましょう。とか言ってましたが、今回の記事の主役「FE 24-105mm F4 G OSS」が発表されかなり様子が変わりました。それは従来の小三元システムに加え、新たにもうひとつの小三元システムが組めるようになったと言うことです。
Eマウント(フルサイズ) 新・小三元システム
- 広角域 FE 12-24mm F4 (このレンズのレビュー)
- 標準域 FE 24-105mm F4 G OSS (このレンズのレビュー)
- 望遠域 FE 70-200mm F4 G OSS (このレンズのレビュー)
新・小三元システムの標準域には「FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)」、広角域には超広角ズームレンズである「FE 12-24mm F4 (SEL1224G)」を、そして望遠域には「FE 70-200mm F4 G OSS (SEL70200G)」を組み合わせることで、3本のズームレンズで「12mm~200mm」までの焦点距離をカバー。従来の小三元よりも広角域がかなり広がったシステムが最大の特長です。
また焦点距離だけではなく、全てが「ソニーGレンズ」でシステムが組めるところも、従来の小三元システムとは異なるところ。レンズが同じ方向性で作られたもの同士になっただけに、色やボケ表現など、画作りでも統一しやすい部分がありそうです。
広角側を担う「FE 12-24mm F4 (SEL1224G)」は、実によく出来たレンズで、Gレンズらしく画質良さはもちろん、その上軽くて他社比較でもかなりコンパクト。超広角ズームレンズならでは、驚くほど広がりのある世界は、ファインダーを覗いているだけでも楽しくなります。
70mmから105mm間の焦点距離では少々の「被り」が発生しますが、FE 24-105mm F4 G OSS 使用時は標準域の延長戦上というスタイルで使え、レンズ交換の必要性も減りかなり便利。
FE 24-105mm F4 G OSSを手始めに、Eマウントレンズのシステムの構築を考えている方には、この新・小三元システム、かなりオススメと言えそうです。
Eマウント(フルサイズ) 焦点距離カバーシステム
- 広角域 FE 12-24mm F4 (このレンズのレビュー)
- 標準域 FE 24-105mm F4 G OSS (このレンズのレビュー)
- 望遠域 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(このレンズのレビュー)
最後に紹介するのは望遠域に「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」を組み込んだシステム。
このシステムは絞り開放値が異なるため、今回のテーマからそれてしまうかも知れませんが、とにかく広い焦点距離範囲が魅力。「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)」を望遠域に使用すれば、なんと3本のレンズで12mm~400mmまで、広範囲の焦点距離をカバーしてくれます。
また「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)は1.4倍や2.0倍のテレコンバーターの使用も可能。そのため最大800mmもの超望遠域の撮影も実現。さらに、APS-Cモードで使用すれば、1200mmもの超望遠域での撮影も可能となりますね。
これからEマウント始めるって方は、このレンズシステムにも注目頂ければと思います。
FE 24-105mm F4 G OSS 「SEL24105G」 | |
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広角から中望遠までの焦点距離を1本でこなしてくれる便利なズームレンズ ソニーストア価格: 170,500 円(税込) 2024年8月1日 現在価格 |
今回は「FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)」の発売により、新しいレンズシステムが組めるようになりました。と、言うお話でした。ぜひ参考になさってください。
作例付き 実機を使ったレンズレビュー「SEL24105G」 | |
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広角24mmから中望遠域105mmまでの焦点距離を1本でカバーする便利なズームレンズ。解像感の高さに加え、美しいぼけ味はGレンズならでは。もち疲れしにくい軽さは旅行やお出かけの撮影にも最適。これから始めるって方にもオススメです。 |
Eマウントレンズレビュー
今回紹介したレンズ以外にも当店では数々のソニーレンズを紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
ショップ店員による『Eマウントレンズ』レビュー | |
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デジタル一眼カメラはレンズ交換が醍醐味!ソニー Eマウントレンズを徹底紹介!作例も公開しています!! |