ソニーストア販売モデルでは初となる ミドルレンジ帯の SIMフリーモデル Xperia 10 IV(XQ-CC44）をレビューします！

※ 2024年1月20日 情報更新 カラーバリエーション販売終了情報を追記しました

こんにちわ　ソニーショップさとうち の しげ です。

ソニーストアでは始めてとなる ミドルレンジ帯の Xperia 10 IV(XQ-CC44) がソニーストアにて 2023年3月10日（金）にいよいよ発売されます。

ソニーストアは今まで、ハイエンドモデル「Xperia 1 シリーズ」「Xperia 5シリーズ」のみを扱っていた関係もあり販売価格がどうしても高くなりがちでしたが、今後は価格お安めな SIMフリーモデルも購入することが出来るようになります。スマホ価格の高騰にためらっていた方にとって、これは嬉しい選択となるはず。

それでは　Xperia 10 IV（XQ-CC44） のレビューをお届けします。

Xperia 10 IV（XQ-CC44） 実機レビュー

付属品は「取扱説明書」と「スタートアップガイド」、写真には映っていませんが「保証書」のみ。ソニーストアで販売している SIMフリーモデルはどのモデルもそうなのですが、充電に必要な USBケーブル も ACアダプター も付属していません。はじめて Android スマートフォンをお使いの方など、充電するアクセサリーをお持ちでないという方は別途購入が必要になりますのでご注意を。（ソニーストアでは急速充電に対応したACアダプター（ケーブ付き）もご購入いただけます）

急速充電対応ACアダプター『XQZ-UC1』
	USB PD対応の急速充電 コンパクトサイズで持ち運びに便利なACアダプター ソニーストア価格：5,480 円（税込） 　2023/03/10 現在の価格

今回レビューしているのは、カラーバリエーション「ブラック」モデル。

「ブラック」以外のカラーバリエーションとして「ホワイト」も用意されています。

【2024年1月20日 追記】
　Xperia 10 IV ・・・ホワイト 販売終了

Xperia 10 IV（XQ-CC44） Xperia 5 III（XQ-BQ42）との違いをチェック

では実機をじっくりチェックしていきましょう。せっかくなのでサイズ感がよく似ている『Xperia 5 III(XQ-BQ42）』と比較しながら見ていきます。

ディスプレイ

	Xperia 10 IV（XQ-CC44）	Xperia 5 III（XQ-BQ42）
サイズ	約67mm×約153mm×約8.3mm	約68mm×約157mm×約8.2mm
質量	約161g	約168g
ディスプレイ	約6.0インチ/有機EL 21:9 シネマワイド FHD+ 約 50% 輝度向上 （Xperia 10 III 比較）	約6.1インチ/有機EL 21:9 シネマワイド FHD+ / HDR対応 /120Hz駆動

ミドルレンジモデルという事もあり、ディスプレイ性能自体はドロップしている機能もありますが、本体サイズはより小さく、質量もより軽くなっています。手に持ったときのホールド感のよさはなかなかのものです。

液晶の輝度に関しては、『Xperia 10 IV(XQ-CC44）』の方が明るく違いは歴然（写真は明るさ最大での状態）。これくらい明るいと直射日光下での視認性もかなり良さそうです。

また Xperia 特有の 21:9 の縦に長いシネマワイド仕様は継承しているので、Webサイトの表示や Twiter、インスタ など縦方向に情報が表示されるアプリなどでは、より多くの情報を表示することが出来ます。

カンタンに2つのアプリの分割表示をすることが出来る Xperiaアプリ「サイドセンス」にも対応。WEBを見ながらYouTubeを見たり FaceBook に投稿するといったことも可能です。

超縦長画面と相性抜群 Xperia 独自の便利機能 サイドセンス を紹介！
	使うと分かるその便利さ、Xperia 独自の便利機能 サイドセンス を紹介します。

スマートフォンの扱いにまだ慣れていない方でも「かんたんホーム」を使えば、21：9の画面に最適化されたレイアウトで、文字やアイコンサイズが大きく見やすい表示にすることができるのでかんたんにご利用頂くことができます。画面サイズを縮小して表示する「片手モード」も搭載しているので、片手での操作も指の移動も少なくラクラク操作可能です。

本体背面

『Xperia 5 III（XQ-BQ42）』は光沢タイプのガラスを採用していたため高級感のあるデザインではありますが、ちょこっと触るとすぐに指紋や皮脂汚れが目立ってしまうのが欠点。その点『Xperia 10 IV（XQ-CC44）』はマットな質感で指紋や皮脂汚れが目立ちにくくなっています。

本体右側面

上から、音量キー（上下）、電源／指紋センサーボタン 。『Xperia 5 III（XQ-BQ42）』にあった「Google アシスタントキー」「シャッターボタン」 がなくなっています。「Googleアシスタントキー」に関しては頻繁に使う機能ではないので影響はないですが、「シャッターボタン」は出来れば残しておいてほしかったところ。画面をタップすることなくシャッターを切れたり、長押しでカメラアプリを起動できたりと「あると便利なボタン」だったんですけどねぇ・・。

本体天面

3.5mmステレオミニジャックのヘッドホン端子を引き続き搭載。有線ヘッドホンでいい音で音楽を楽しみたい方にとっては、あれば嬉しい端子ですよね！

フロントカメラの性能は両機種同じ。人物撮影時にAIが画質を自動で補正。髪や肌の質感を高め、なめらかで鮮明な仕上がりになるので、今まで以上に自撮りを楽しむことができるそうです。 

	Xperia 10 IV（XQ-CC44）	Xperia 5 III（XQ-BQ42）
カメラ （フロント）	有効画素数約800万画素/F値2.0	有効画素数約800万画素/F値2.0

ちなみにフロントカメラの横にあるスピーカーらしきところは「受話口」のみとなっていてスピーカーは内蔵されていません（『Xperia 5 III(XQ-BQ42）』はスピーカーも搭載されています）。

本体左側面

SIMカードスロットは本体左側面に。

SIMカード と microSDカード を並べて設置するトレーとなっています。

最新の『Xperia 5 IV(XQ-CQ44）』では 表面にSIMカード、裏面に microSDカード が収納出来るコンパクトなトレーを採用していましたが、『Xperia 10 IV(XQ-CC44）』では採用ならず。

では『Xperia 5 III』のように、microSDカードの代わりにもう一枚SIMカードを載せることが出来るのかというとそれも出来ません。『Xperia 10 IV（XQ-CC44）』では SIMカード2枚による デュアルSIM には非対応で「SIMカード + eSIM」という形で利用することになります。その代わりにデュアルSIM利用時でも microSDカードの併用は可能となっています。

　⇒　eSIM の詳細については 「UQ mobile」 サイト内に詳しく説明されています。気になる方はご確認ください

『Xperia 10 IV(XQ-CC44）』の内臓ROMは 128GB と、他のSIMフリーモデルと比較するとかなり容量少なめですので、microSDカードで容量拡張が可能なのは非常に助かりますよね！

本体底面

本体底面は、充電やデータ転送などに使用する USB Type-C 端子を搭載。その上にはスピーカーが搭載されていますが、「Xperia 10 IV(XQ-CC44）」が搭載するスピーカーはここだけのモノラル仕様。

縦持ち利用時ではそこまで気にはならないものの、横持ち利用時は片側しか音がならないこともあって少し微妙な感じです。それなりに大きな音は出るのですが、臨場感に欠けるというのが正直なところ。本体スピーカーの音質に関しては、過度な期待しない方がいいかもしれません。

カメラ性能

搭載されているレンズの数は 3つながら ZEISS ではなく、切替式のレンズといったギミックはありません。さすがに『Xperia 5 III(XQ-BQ42）』と同等のカメラ性能を期待するのは難しそうです。

搭載されているレンズは、16mm 超広角・27mm 広角・54mm 望遠 の3つのレンズを搭載。

	Xperia 10 IV（XQ-CC44）	Xperia 5 III（XQ-BQ42）
カメラ（リア）	16mm（超広角） 　有効画素数約800万画素/F値2.2 24mm（広角） 　有効画素数約1200万画素/F値1.8 54mm（望遠） 　有効画素数約800万画素/F値2.2	16mm（超広角） 　有効画素数約1220万画素/F値2.2 24mm（広角） 　有効画素数約1220万画素/F値1.7 70mm/105mm（望遠） 　有効画素数約1220万画素/F値2.3/2.8

上位モデルに搭載されている「リアルタイム瞳AF」やα譲りの高速・高精度なAF や 被写体追尾、スローモーション撮影等には対応していませんが、被写体や環境に応じて最適なシーンを自動で判断し撮影してくれる「プレミアムおまかせオート」を搭載しているので、シャッターを押すだけの かんたん操作できれいな写真を撮影する事ができます。写真撮影になれていないという方には非常にありがたい機能だといえますね。

また 夜景や暗い場所でもブレが少ない撮影ができる「光学式手ブレ補正機能」も搭載しているので（広角レンズのみ）、ブレの少ない鮮やかな写真を撮影することも可能。動画では更に電子手ブレ補正を組み合わせた「ハイブリッド手ブレ補正」に対応、更に手ブレの少ない動画を撮影することも出来ます。

ただ残念なのが、α から継承されたUI で写真撮影を楽しむことが出来るアプリ「Photography Pro」が使えない（インストールされていない）こと。ここは他社との差別化という意味も込めて対応してほしかったところ。

ソニーならではの高音質機能

搭載されているスピーカーが モノラル 仕様なのは残念ではありますが、その代わりワイヤレスで動画や音楽を楽しむ分には、上位モデル譲りの高音質かつ臨場感のある音質を堪能出来る仕組みを搭載しています。

高音質コーデック「LDAC」対応でワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質で楽しめるだけでなく、「DSEE Ultimate」を利用することで、Spotify や YouTube などのストリーミングサービスもハイレゾ相当の高音質に変換、高音質で楽しむことも出来ます。

また ソニーが開発した 360° 立体音響技術「360 Reality Audio」にも、Xperia 10 シリーズとしてはじめて対応。アーティストがまるで目の前にいるかのような 臨場感豊かな音場を実現します。

音楽好きの方にはこれら機能の搭載は大きな魅力といえるでしょう。

大容量だから、時間を気にせず使えるバッテリー性能

バッテリー容量は、フラグシップ機『Xperia 1 IV』と同じ 5000 mAh の大容量バッテリーを搭載。ストリーミング動画（Wi-Fi）なら 最大 22時間の再生も可能なほどのスタミナ性能は大きな魅力。さらにXperia独自の「充電最適化技術」とバッテリー負荷を軽減する「いたわり充電」により、3年たっても劣化しにくいバッテリーの長寿命化も実現。

3年間はバッテリーの劣化の心配なく過ごせそうなので、長く愛用したいという方にもオススメです。

基本性能

	Xperia 10 IV（XQ-CC44）	Xperia 5 III（XQ-BQ42）
CPU	Qualcomm Snapdragon 695 5G Mobile Platform	Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform
メモリ	6GB/128GB microSD/microSDHC/microSDXC（最大1TB）	8GB/256GB microSD/microSDHC/microSDXC（最大1TB）

『Xperia 10 IV(XQ-CC44）』はチップセット「Snapdragon 695 5G Mobile Platform」を採用、メモリーも RAM 6GB / ROM 128GB と、どちらも『Xperia 5 III(XQ-BQ42』と比較すると、随分劣っている印象を受けます。

ただ ミドルレンジ帯のスマートフォンとしては一般的なスペックともいえるので、ハイエンドモデルと違いがあるのは当たり前というもの。

では実際に使ってみるとどうなのかというと、Web閲覧や写真撮影等の動作に劇的な違いはなく、十分使えます。普段の一般的な動作や軽めのゲーム（ツムツムやPokemon GOなど）なら問題なくストレスを感じることなくご使用いただけるのではないでしょうか。

「おサイフケータイ」「IP68防塵防水」にも対応しています。

『Xperia 10 IV』SIMフリーモデルとキャリアモデルの違い

ドコモなどキャリアから発売されている『Xperia 10 IV』と、今回ソニーストアで発売される SIMフリーモデル『Xpeira 10 IV（XQ-CC44）』との違いは以下の3点。

1．国内携帯電話各社で使用している 電波の種類（バンド）に幅広く対応

ドコモなどキャリアから発売されている『Xperia 5 IV』と、今回ソニーストアにて発売される SIMフリーモデル『Xpeira 5 IV（XQ-CQ44）』との違いでまず理解しておきたいのが、対応するバンドの違いについて。

上記表はSIMフリーモデル含む、各社から発売されている『Xperia 10 IV』にて国内で使用できるバンドをまとめた表。

SIMフリーモデルはより幅広い周波数（バンド）に対応しているので、各社 回線プラン選択においては自由度はあるかと思います（楽天モデルだけは SIMフリーモデルと同等ですが・・）。

2．キャリア独自のアプリがインストールされていない

ドコモなどで販売されている「Xperia 10 IV」では、これでもかというくらい自社アプリがインストールされています。単にデータ容量を無駄に食い潰しているだけでなく動作が不安定になる要因ともなり得ますので、必要でないアプリはインストールしない方がイイに決まっています。

対して SIMフリーモデル は写真の通り、必要最低限のアプリしかインストールされていないんですよね。スッキリしていて非常にイイ感じ！！

3．キャリアモデルにあってSIMフリーモデルには無いもの

反対にキャリアモデルにあってSIMフリーモデルには無いものは、

• FMラジオが非対応
• キャリアモデルに用意されていたカラーバリエーション「ミント」「ラベンダー」が選択出来ない

などがあります。

FMラジオに関してはアプリ「radiko(ラジコ)」で代用できるとして、カラバリに関してはどうしようもありません。SIMフリーモデルも明るめのカラーリングが欲しかったところですよね。後日追加があればいいのですが・・期待薄かな？

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今回は ソニーストアにて新しく登場した『Xperia 10 IV（XQ-CC44）』SIMフリーモデルの実機によるレビューをお届けいたしました。

ミドルレンジ帯のスマホという事で、α譲りのカメラ性能があるわけでも、グラフィカルなゲームがストレスなく楽しめるわけでもありませんが、普段使いでは意外と快適に使える上にバッテリー持ちが非常にイイので、お値段以上のスマートフォンなのは間違いないかともいます。

今回のレビューがご購入時の参考となれば嬉しいです。