Xperia 1 V 使用レポ povo 2.0 eSIM移行 デュアルSIM環境を構築してみた

メインは ahamo、サブは povo 2.0。思うところがありこんな環境にしてみました。

こんにちわ ソニーショップさとうち の しげ です。

突然ですが・・最近ドコモの電波状況おかしくないですか?一昔前までは快適に使えていた場所でも接続できなくなっていたり、接続していても通信速度が遅かったりと、とにかく不安定な状態が続いています。ドコモからは「2023年夏 を目途に改善する」との発表がありましたが、(多少マシになったとはいえ)私が使っている環境下ではまだまだ不安定な状況が頻発。ここ半年ほど我慢して使っていましたが、さすがにそろそろ限界かも・・・。

てことで今回は、購入した『Xperia 1 V』の通信環境をデュアルSIM化。「ahamo / povo 2.0」2つの回線を同時に使用することが出来る環境を構築してみました。スマホ1つで通信会社を切り替えながら使うことが出来るので、どちらが使い勝手がいいのかを調べるには最適な環境と言えるかと思います。

eSIM についての説明や移行方法、デュアルSIM だからこそできる使い方などを交えながら、デュアルSIM環境の構築をしていきたいと思います。

購入した Xperia 1 V をデュアルSIM環境で使ってみる

今回は今使っている ahamo 回線はそのまま「SIMカード」で運用しながら、povo 2.0 を eSIM として新しく追加して デュアルSIM 環境を構築していきます。

っとその前に、まだまだ普及しているとはいえない「eSIM」について、よく分からないという方もいらっしゃるかと思いますので、まずは「eSIM」について説明させていただきます。

eSIM ってなに?

「SIM」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、スマートフォンに挿し込む小さなカード(SIMカード)かと思います。「SIMカード」には、携帯電話の契約者情報やキャリア情報、電話番号などのデータが書き込まれていて、このカードをスマートフォンに差し込むことではじめて、通話したりインターネットに接続したりすることが出来るようになります。

対して「eSIM」は、スマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMのこと。様々なメリットがあるので、最近対応機種が徐々に増えつつあります。ソニーストアから発売されているSIMフリーモデルでも「eSIM」に対応しているモデルが徐々に増えていて、今では5機種で対応しています(2023年8月17日現在)。

eSIMを使うことのメリット・デメリットは以下の通り。

eSIM のメリット

  • 契約や乗り換え手続きが早い
  • 「SIMカード」のような物理的な破損や紛失の心配をする必要が無い
  • 『Xperia 1 V』では「SIMカード」と一緒に使うことで 2回線同時に利用可能。microSDカードの併用も可能

eSIM のデメリット

  • 使用する端末を変更する時は、都度 eSIM 登録設定が必要
  • 非対応の料金プランがある
  • 「eSIM」非対応の端末がある

物理的なチップが必要な「SIMカード」の場合は、手元に届くまで数日待つ必要がありますが、「eSIM」は申し込みから使用できるようになるまでたった数時間で回線利用が可能になります。新規で回線を取得したときや海外で現地の通信会社を利用するときなどに便利です。

ただ「SIMカード」のように「差し替えて別の端末で回線を使用する」といった柔軟な使い方はできず、毎回 eSIM 登録の設定が必要なところは不便な点でもあります。

eSIM対応 Xperia のSIMカードトレイは、表面にSIMカード、裏面にmicroSDカード が収納可能な形状(Xperia 10 IV のみ形状が違いますが)。

ただ注意すべき点として、SIMカード2枚による デュアルSIM には非対応となっているということ。デュアルSIM を利用したい場合は、「SIMカード + eSIM」という形で利用することになります。

機種変更時は eSIMの移行手続きが必要

では早速、povo 2.0 を eSIM に設定していきます。

私のように新規で povo 2.0 を契約するのではなく、以前の端末から povo 2.0(eSIM) を移行する場合は「eSIM を再発行する」という手続きが必要となります。SIMカード のように「カードを差し替えるだけで使えるようになる」わけではないのが、少し面倒くさいところではあります。

ちなみに eSIM ⇒ eSIM の発行手数料は無料、KDDIさん 太っ腹です!

手続きはすべて povo 2.0 専用アプリで行いますので、まずは新しい端末(今回は Xperia 1 V)にアプリをインストールし、手順に従い再発行手続きをしていきます。

詳しい手続き方法につきましてはこちらの povo 2.0 公式サイト に記載されていますので、そちらを参照していただければと思いますが、実際試してみて分かったことは、結構大変な作業だったてこと。はじめての体験だったので余計にそう感じているのかもしれませんが、免許証などの本人確認書類 や 自分の顔を写真で撮影したり、QRコードを使って eSIM をダウンロードする必要があったりとすることが結構あります。また万人がかんたんに出来るような作りにはなっていないってので、ある程度の知識が必要な作業だったりします。

もっとサクッと設定出来るようになればいいのですが、iPhone では「eSIM クイック転送」なる、サクッと移行できる仕組みが用意されているようなので、Android でもそのうち出来るようになる・・はず・・。期待して待ちましょう!

使い方広がるデュアルSIM での運用

移行作業に少し戸惑いましたが、無事「ahamo(SIMカード)+ povo 2.0(eSIM)」のデュアルSIM環境の構築が完了しました。電波も2つ表示されています。

これで ahamo / povo 2.0 2つの通信契約を『Xperia 1 V』1台で使えるようになりました。

デュアルSIM運用では、2つの電話契約を切替なしに同時待ち受けすることが出来ます。

プライベート用の電話番号 / 仕事用の電話番号 といった具合に、今までなら2台のスマホを使い分ける事で実現していたものが、1台のスマホに2つの回線契約(SIMカード)を入れる事ができるので2つの電話番号をスマホ一台で同時待ち受けすることも可能。

着信時にはどちらの SIM から電話があったのかも表示されます。もちろん発信時もどちらの番号で発信するかを選ぶことも出来ます。

電話番号毎にどちらのSIMで発信するのか登録しておくことも可能。SIMカードの抜き差しなしで2つの電話番号を使い分けられるのは、使ってみるとやはり便利だと感じますね。

データ通信をカンタンに切り替えられる

自分の利用スタイルにあった使い方を、2つのSIMを使い分ける事で実現することも出来ます。

例えば「ahamo」は5分間の通話無料が付いているので通話に関しては ahamo を使用、YouTube を見過ぎたせいで、契約ギガ数が不足して速度が制限された・・・そんな時は povo2.0 で必要な分だけデータトッピングを購入する・・ といった運用も可能。自分のスタイルに合わせた運用が可能です。

またこれはほとんど無いケースではありますが、数年前にあった「au」の電波障害が発生した場合でも「デュアルSIM」なら影響を最小限に抑えることも出来ます。いざという時の備えとしても有用な運用ともいえますね!


今回は『 Xperia 1 V(XQ-DW44)』の通信環境をデュアルSIM化。「ahamo / povo 2.0」2つの回線を同時に使用することが出来る環境を構築してみました。

povo 2.0 は基本料金 0円 で運用することが出来るので、サブ回線で使うにはうってつけの料金プランいえますが、180日間以上有料トッピングの購入等がない場合「利用停止・契約解除」となることがあることや、0円運用時は送受信最大128kbpsとかなりの低速回線でしか利用できないという縛りもあるので、トッピングと呼ばれるオプションサービスを定期的に利用する必要はあります。

今回は 「データ追加 3GB(30日間)」のトッピングを追加してみようかと思います。3GB もあれば半月は使えると思うので、povo 2.0 利用時の快適さをチェックするには十分でしょう。しばらく併用してみて、使い勝手のいい回線をメイン回線として使っていきたいと思います。

eSIM の移行は結構面倒くさいですが、デュアルSIMは使い方次第で様々な使い方ができる、とっても便利な機能。対応バンドが広い「SIMフリーXperia」らしさが光る機能でもあります。頑張って移行する価値は十分あるかと思いますよ。

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