レビュー GM初のマクロレンズ SEL100M28GM 作例付きで紹介!

最大で1.4倍の高倍率撮影を実現したマクロレンズがGMブランドで登場!ソニー Eマウントレンズ FE 100mm F2.8 Macro GM OSS(SEL100M28GM)のレビューをお届けします。
レビュー前半ではこのレンズの特長を。後半では私が撮影してきた写真を、作例としてご案内していきます。このレンズに興味をお持ちの方は、ぜひ参考になさってください(^^)
SEL100M28GM レビュー どんなレンズ?

ソニーEマウントレンズ FE 100mm F2.8 Macro GM OSS(SEL100M28GM)は、2025年11月21日発売された ソニーデジタル一眼カメラ α Eマウント用の交換レンズ。ソニーレンズの最高峰「GMaster」と、初となるマクロレンズです。
特長をまとめてみました。

GM初となるマクロレンズは、マクロレンズの定義と言われる、最大撮影倍率の等倍を、ゆうに超える「1.4倍」の撮影倍率で被写体を撮影することができ、肉眼で正確に捉えることが難しい「超マクロの世界」を切り取ることができます。
また GMレンズらしく高い描写力を持ち合わせていて、中望遠の単焦点レンズとしても扱うことも。まさに「二刀流」な使い勝手を実現しました。さらにXDリニアモーターを搭載することによってAF性能も優れたものとなっています。
| FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | |
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最大撮影倍率1.4倍を実現。高倍率マクロ撮影と、高い解像性能を両立したG Master(TM)シリーズ初の中望遠マクロレンズ ソニーストア価格: 199,500円(税込) 2025年11月21日 現在の価格 |
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価格面でみてもパフォーマンスは高く、GMブランドとしてはかなりお求めやすい印象を受けました。
AF・MF 切り替えがスムーズな操作性

見た目からしてマクロレンズと感じる部分は、やはり撮影倍率の数値や距離などの表記がされているところ。また、シビアなピント合わせが必要となるマクロレンズらしく、マニュアルフォーカス撮影をスムーズに切り替え操作できるようになっています。

AFとMFの切り替えは3種類も用意。
中でもフルタイムDMFスイッチはとても便利な機能の一つで、たとえば AF-Cに設定してオートフォーカスを使っているときでも、フォーカスリングを回すだけでマニュアルフォーカスに早替り。AFが迷ったり知れ、もうちょい奥や手前にピントが欲しいときなどにとても重宝します。

ちなみに Gブランドのマクロレンズ SEL90M28G とのサイズ比較はこんな感じ。
全長が伸びて、フィルター経も大きくなりました。ただ、100mmと より望遠となって、最大撮影倍率も1.4倍ってことを考えると、このサイズ感で収まっているのは、かなり立派かも。カバンの中にもすっと収まってくれます。

フードは円形のものが用意されました。ワーキングディスタンスが近いレンズでもあるので、撮影時にはレンズ前面を保護する意味でもフードは装着したいものですね。
最大撮影倍率 2.8倍!テレコン対応

SEL100M28GM はソニーから主に望遠レンズ用として用意されているテレコンバーターに対応しました。テレコンバーターを装着すると焦点距離が伸びるだけでなく、最大撮影倍率も高くなります。

SEL20TCを装着したときの最大撮影倍率は、なんと2.8倍! 1.4倍でもスゴいのですが、ここまで来ると、人の目ではちゃんと認識することが出来ないほどのマクロの世界を切り取ることができます。

見た目はツートンというかパンダ状態になってしまうのですが、もはやロマンとも思える超マクロを体験できるのは、いまのところ、このレンズとテレコンバーターの組み合わせだけ。
| SEL14TC | |
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1.4X テレコンバーター ソニーストア価格:73,700円(税込) 2025年2月18日 現在の価格 |
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| SEL20TC | |
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2X テレコンバーター ソニーストア価格:73,700円(税込) 2025年2月18日 現在の価格 |
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SEL100M28GM 作例紹介

α1 II 1/400 F5.6 ISO 400 撮影倍率 1.4倍 付近で撮影
ちいさなコスモスに、ちいさな虫。大きな前ボケを作って最大撮影倍率付近で撮影してみました。コスモスは風で揺れるし、虫は動き回るし、撮影はなかなか大変でしたが、レンズとカメラのAF性能に助けられ、虫の目をガチピンで捉えることができました。
虫が苦手な方もたくさんおられると思いますので、拡大するのはやめておきましたが、複眼(虫の目)がくっきり描写されているのをみて、思わずぞっしたのでした(汗)。

α1 II 1/80 F2.8 ISO 2000 撮影倍率 1.4倍 付近で撮影
これから咲くであろう、つぼみに近い状態のダリア(花)。核にピントを合わせて撮影してみました。被写体深度がとても浅く、花びら部分をとても印象的に撮影することが出来ました。

α1 II 1/2000 F2.8 ISO 200
おおきなぼけに、ピントのあった部分はとてもシャープで高い解像感。これぞGM単焦点の描写力と言ったところ。

ピントの合わせた部分を拡大したのが上の画像。とても繊細に捉えてくれています。手前の花びらにピントを合わせたのですが、奥の花びらと重なった結果、少し幻想的な印象となりました。

α1 II 1/160 F4 ISO 400
マクロを楽しむレンズではあるのですが、100mmの焦点距離はシーンの切り抜きに便利です。蜘蛛の糸が、葉っぱの尻尾にくっついて、空中を彷徨っていました。風が吹いていたのですが、オートフォーカス性能の高さで、なんなく写し止めることができましたよ。

α1 II 1/125 F4 ISO 200
ちいさなものを写しがちになってしまいますが、風景写真にもいけちゃいます。

α1 II 1/500 F2.8 ISO 1600
中望遠スナップで奈良の景色を切り抜いてみました。

α1 II 1/500 F2.8 ISO 1600
暗くなってきた奈良の町をあるく若い個体の鹿さんたち。
絞り開放で撮影すると、浮かび上がるような描写力はまさに単焦点レンズ。いかがでしょうか?マクロが本職のレンズなのですが、町なかスナップのとしても結構イケてるのではないでしょうか?

マクロレンズって聞くと、小さなものを大きく写すだけの印象がある思いますが、作例をご覧いただいたように、マクロ撮影から、スナップまで高い描写力が楽しめるのがこのレンズ。
マクロレンズとしても1.4倍の高倍率撮影から、テレコンバーターを使えば2.8倍の撮影倍率で撮影可能なところは、かつてない魅力。100mmの焦点距離は、小さなお花を撮影される方には特におすすめで、どこまでも近づける、大きく写せる感覚は「たまらなく楽しい」です。
今回は ソニーEマウントレンズ FE 100mm F2.8 Macro GM OSS(SEL100M28GM)のレビューをお届けしました。

マクロレンズらしい作例を期待されていた方には、物足りなかった内容かも知れませんが、このレンズがもつ「普段遣い」の部分を、わたし的にお伝えしたかったので、このようなレビューにさせていただきました。(マクロ作例は公式サイトを参考に)
この記事がこのレンズに興味のお持ちの方に参考になれば幸いです(^^)
| FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | |
|---|---|
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最大撮影倍率1.4倍を実現。高倍率マクロ撮影と、高い解像性能を両立したG Master(TM)シリーズ初の中望遠マクロレンズ ソニーストア価格: 199,500円(税込) 2025年11月21日 現在の価格 |
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なお、当店では「ソニー直販サイト・ソニーストア」でSEL100M28GMを購入することをおすすめしています。
ソニーストアでは、3年間のメーカー保証が無償提供。ソニーIDを作れば、表示価格より「10%OFF 」で購入することができて、お求めやすい価格に加えて安心がついてきます。

どこで購入しようか悩まれている方はソニーの直販サイトも検討されてはいかがでしょうか?詳細につきましてはリンク先も参考になさってください。
- ソニーストア (ソニーのweb直販サイト)
- FE 100mm F2.8 Macro GM OSS 販売 納期情報
レンズレビュー掲載中

当ブログでは今回紹介させて頂いた αレンズのレビューを掲載しています。そちらも参考になさってください。
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