SRS-RA3000 レビュー かつて無い臨場感を小型ワイヤレススピーカーで!

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ソニーの 360 Reality Audio 対応ワイヤレススピーカー SRS-RA3000 をレビュー!

こんにちわ ソニーショップさとうち の しげ です。

発売開始間もないソニーの新製品、全方位スピーカーシステム搭載のワイヤレススピーカー「SRS-RA3000」を早速使ってみました!

上位機 SRS-RA5000 のようにリアルスピーカーによる立体音響ではないものの、置き場所に困らないコンパクトさがありながらも立体音響に対応しているというのが大きな特長。

実際聴いてみると立体音響の臨場感だけでなく単にワイヤレススピーカーとしてのポテンシャルも凄くて2度ビックリ!

それでは詳しく紹介していきたいと思います。

360 Reality Audio とは?

製品の紹介にはいる前にかんたんに説明しておきたいのが「360 Reality Audio」という言葉。はじめて聞いたという方も多いかと思います。

360 Reality Audio とは、リスナーの足もと方向も含む360度全天球に広がる音場空間に、最大24個までの音のオブジェクトを配置してリアルな没入体験が作り出せるソニーが開発した独自の立体音響技術のこと。

この技術のお陰で、左右水平方向だけでなく上下の音も感じることが出来る、今までとは違った新しい音楽体験が可能になります。

今回紹介するスピーカーでは、この技術を使って立体音響を実現していることになりますね。

SRS-RA3000 実機レビュー

早速実機を見ていきましょう!

こちらがその本体。カラーバリエーションは ブラック 。

形的にはスマートスピーカー LF-S50G に似た円柱型で丸みを帯びており、なかなか高級感を感じるデザイン。

ただしソニーのワイヤレススピーカーの中では、少しサイズが大きめ。

試しに店頭にある グラスサウンドスピーカー LSPX-S2 と並べてみました。見ての通りサイズ感がまるで違います。

  SRS-RA3000 LSPX-S2
最大外形寸法(幅×高さ×奥行) 約 146mm × 約 247mm × 約 155mm  約 90mm × 約 277mm × 約 90mm
質量 約 2,500 g 約 1,100 g

当然ながら質量も随分違います。

公式ページの写真だけでは少し分かり辛かったサイズ感、なんとなく想像できましたでしょうか?

背面には、アナログオーディオ入力端子。ウォークマンなどを有線で接続することも可能です。

取説などの紙系以外の唯一の付属品となる電源コード。

ACが本体に内蔵されているので、電源接続はコードだけでOK。

内蔵電池がないので、別の場所で音楽を楽しみたい場合は電源コードも一緒に持ち歩く必要がありますが、ACアダプターがないのでかさばらないってのは助かります。

これなら部屋移動もラクチンですよね。

操作系はすべて天面に配置されています。

  1. (電源)ボタン/ランプ:本機の電源をオン/オフ
  2. (AUDIO IN)ボタン/ランプ:AUDIO IN端子につないだ機器からの入力に切り替え
  3. (ミュージックサービス)ボタン/ランプ:Wi-Fiネットワーク入力に切り替え
  4. (Bluetooth)ボタン/ランプ:Bluetooth入力に切り替え 2秒以上タッチでペアリングモードに切り替え
  5. (サウンドモード)ボタン/ランプ:Immersive Audio Enhancementのオン/オフを切り替え
  6. (再生/一時停止)ボタン:[1回タッチ 再生/停止] [2回タッチ 曲スキップ] [3回タッチ 曲戻し]
  7. (音量-)ボタン:音量ダウン
  8. (音量+)ボタン:音量アップ

操作はタッチ式で、ボタンをタッチするとポンっと音がなる仕組みとなっています(設定でならないようにすることも可)。

ちなみにワンタッチでBluetooth の設定/接続/切断 ができる、NFC は搭載されていません。

また、(再生/一時停止)ボタン を2秒以上長押しすることで、360Reality Audio のサンプル曲を再生することができます。

効果が分かりやすいサンプルとなっていますので、まずは聴いてみてはいかがでしょうか?

SRS-RA3000 スピーカーで 360 Reality Audio の音楽を再生するには?

ではさっそく 臨場感抜群の 360 Reality Audio をスピーカーで体験してみます。

っと言いたいところですが、実は 360 Reality Audio は、スマートフォンとの連携で使うのが前提となっていて、Bluetooth でスマホから気楽に送信して楽しむ ということは今のところできません(もちろん通常の2ch ステレオサウンドでの再生は可能)。

なので 360 Reality Audioを楽しむまで、いくつかの設定をしておく必要があります。

まずはスマホとスピーカーをネットワークで接続します。これは Google Home アプリまたは Music Center アプリを使って設定していきます。

ソニー製品に慣れ親しんでいる方は、Music Center で設定した方が簡単かと思います。

気をつけておきたいのが、「Amazon Alexa」の設定。

alexa による音声操作はしない もしくは そもそも alexa 端末を持っていないという方もこちらは必ず設定が必要となっています。

同じキャストでも RAシリーズでは、Chromecast 経由 と alexa 経由 2種類有り、それぞれ再生される音源の扱いが違うようで、alexa 経由でキャストしないと 360 Reality Audio と認識されないようです。

設定をすっ飛ばしちゃったよ・・って方は、 Music Center で再設定できます。忘れず設定して下さい。

次に 360 Reality Audio を提供しているストリーミングサービスのアプリをスマートフォンにインストール します。

スピーカー出力に対応した 360 Reality Audio のコンテンツ提供サービスは「amazon music HD」「nugs.net」 のみ。

まずはこちらのアプリをスマホにインストールします(今回は「amazon music」をインストール)。

ちなみに今の段階で 360 Reality Audio に対応したコンテンツは、洋楽で 4000曲、邦楽で 1000曲 とまだまだ少ない状況。ハイレゾも最初は数えるほどしかなかったわけですので、こちらも徐々に普及していくことを期待・・ですね!

一応これで 360 Reality Audio を再生できる環境は揃いましたので、

後はアプリ側で再生する音楽を選択しキャストアイコンをタップしてスピーカーを選択するだけ。スピーカーのリストには、Chromecast 経由 と alexa 経由 2種類表示されている場合もありますが、丸形のアイコンが alexa 経由のキャストですので、間違わずにこちらをタップしてください。

 

設定にやや手間のかかるところはありますが、慣れればどうという事は無いかと思います。

 

ちなみにアプリから楽曲をキャスト(送信)する方法で、360 Reality Audio でない、通常の2chステレオ楽曲ももちろん再生可能です 。アプリ側がキャスト機能に対応するなら「amazon music」である必要すら有りません。

Xperia 標準の音楽アプリ「ミュージック」でもキャストすることは可能です。

要は SRS-RS3000 / RS5000 ともに、無線LANを介してスピーカー自体が音楽データを受信し再生する「Wi-Fiスピーカー」というわけです。

Wi-Fiスピーカーは伝送できるデータ量が大きく高音質な再生が可能なので、Bluetooth で音楽を聴くより高音質で楽しめます。

逆にいうと、「自宅に無線LAN環境がない」という方は、Wi-Fiスピーカーに対応してないことになりますので、360 Reality Audio を楽しむことは出来ません。ご注意下さい。

【スピーカーで 360 Reality Audio を楽しむのに必要なもの】

  • スマートフォン もしくは PC など、360 Reality Audio を再生させることが出来る端末
  • 360 Reality Audio 対応ストリーミングサービス(amazon music など)の契約、アプリのインストール
  • 無線LAN環境

SRS-RA3000 360 Reality Audio をスピーカーで体験してみた

では改めまして・・臨場感抜群の 360 Reality Audio をスピーカーで体験してみます。

今回は「amazon music」で用意されている、3Dミュージック を使用しての体験となっています。

ちなみに 3Dミュージック かどうかの判別方法ですが、「3D」というタグが付いているかどうかで判断できます。

但し現状、「3D」タグが付いている楽曲のほとんどが 360 Reality Audio ではなく「Dolby Atmos」というフォーマットの音源で、360Reality Audioとは「似て非なる物」。RAシリーズでは立体音響と認識されず、通常の2ch ステレオサウンドでの再生となってしまいます。

なので 360 Reality Audio の音源を検索する際は、アプリ上で「360 Reality Audio」と検索して探し出すのが1番効率がよさそう。

360 Reality Audio 対応楽曲のみで構成されている「Best of 360 Reality Audio」というプレイリストは間違い無く対応楽曲となります。

スピーカー本体側で 360 Reality Audio が再生されているかは、スピーカー天面の 「(サウンドモード)ボタン」のLEDがシアンに点灯しているかで判断可能。

では試してみます。

同じ楽曲で 360 Reality Audio と 2ch ステレオ を切替ながら試聴しました。

その違いは歴然で、音の広がりや臨場感がまるで違います。音が横方向に広がる感じで密度もグッと増えている感じがします。ただ縦方向の広がりはあまり感じることが出来なかったってのは少し意外。これは音源によるのかな?

音の定位もしっかり感じることが出来、2chステレオで聞いているときは、真ん中でまとまって音がなっている感じがするのに対して、360 Reality Audio では、それぞれのボーカルがそれぞれのポジションで歌っているかのうように聞き取れます。

正直 360 Reality Audio のことをかなり侮っていましたがこれはスゴイ!まさかここまでとは思いませんでした。

聞く位置によって音の変化が少ないのも大きな特徴。

左右前後に移動したり座ったり立ったりしてみましたが、移動による音の変化はほぼ感じとる事が出来ませんでした。

ソニーストア大阪さんで教えていただいたのですが、RA3000 の想定スイートスポットは 40㎡ とのことですので、然もありなんって事なんでしょう。

もう一つ伝えておきたいのが、2chステレオ用ワイヤレススピーカーとしてもかなり魅力的なスピーカーであること。

コンパクトサイズながら、80mm径フルレンジスピーカーや左右に1つずつあるパッシブラジエータと2機のビームツイーターで、中低音だけで無く高音域に関してもしっかり出る構造となっていて、非常に心地いい音で楽しむことが出来ます。

加えて音が360°拡散されるので、部屋にいる家族全員が臨場感のある音を楽しめるってわけです。単体のワイヤレススピーカーではまず体験出来ない音楽体験といえます。

SRS-RA3000 MP3 などを臨場感あるサウンドにする「Immersive AE」を試す

普段聴いている2chステレオ コンテンツを擬似的に 360 Reality Audio ぽい再生にすることが出来る「Immersive AE(Audio Enhancement)」(イマーシブオーディオエンハンスメント)」も試してみました。

機能を ON にすると確かに音の広がりを感じますが、ボーカルが一歩下がった感じになるので好みは分かれるかも。

ただライブ音源との相性は抜群だと感じました。

試しに私も参戦した、ポルノグラフィティのドームライブ 2日目の「Zombies are standing out」を聴いてみたのですが、東京ドームで感じた臨場感をうまく再現していて、あの時の感動が蘇るほど、これは泣けてきます。

なんちゃって 360 Reality Audio でこれですから、本物の 360 Reality Audio なら一体どうなるんだ・・と思わざる負えません。

参戦したライブが 360 Reality Audio で発売される・・そんな将来がいつかくるといいですよね!

SRS-RA3000 Bluetooth機能を試す

もちろんお馴染みのワイヤレスリスニング Bluetooth 機能を使って音楽を楽しむことも出来ます。

といっても音楽は Wi-Fi で飛ばした方が音もキレイですし、LDAC などの高音質コーデックにも対応していません(対応コーデックはSBCとAACのみ)ので、実際に Bluetooth を使う機会は少ないと思います。

オススメはズバリ、テレビの音声をスピーカーで楽しむ。

ここ2,3年の BRAVIA でしたら Bluetooth 接続に対応していますので、対応の BRAVIA をお持ちでしたら是非試して頂きたい機能。

 ⇒ Bluetooth 接続 動作確認済みのBRAVIA はこちら

音がいいのはもちろんですが、音声がよく聞こえる範囲が広いうえ、遅延も少ないのでテレビ用スピーカーとして十分お使い頂けるレベルかと思います、いやむしろ専用のテレビ用スピーカーである お手元スピーカー SRS-LSR200 よりいいかも・・なんて思っちゃいました。


今回は、かつて無い臨場感を生み出す 全方位スピーカーシステム搭載のワイヤレススピーカー「SRS-RA3000」のレビューをお届けしました。この記事が参考になれば幸いです。

360 Reality Audio を聞くまでは正直そこまで気になるスピーカーではなかったのですが、静かな環境でじっくり聴いてみてそのスゴさに衝撃を受けています。この感動は、ハイレゾ音源をはじめて聴いたときの衝撃以上!

まだまだ普及していない 360 Reality Audio ですが、これはハイレゾ以上にブームになる、そんな気がしました。

そんな SRS-RA3000 の発売予定日は、本日 2021年4月16日金曜日。ソニーの直販サイト・ソニーストアではライトグレーが早くも品切れになっています。

ブラックはまだまだ在庫がありますが、こちらもかなり売れていますので、購入を検討されている方はお早めに!

明日 2021年4月17日土曜日1日 しかも13時ころまでの限定となりますが、SRS-RA5000 SRS-RA3000 ともに店頭にてご試聴頂けます。

静かな環境で2モデルを比較されたい方、是非店頭までどうぞ。

本日始まった「話題のソニー製品がゾクゾク入荷!春の新製品体験2WEEK」も合わせてよろしくお願いします!

さとうち 春の新製品体験 2WEEKを開催! αを使った撮影会 告知も!

今週末よりソニーの新製品がゾクゾク登場!新製品体験しにきませんか?!

 

また本日より、スピーカーやウォークマン、ヘッドホンなど対象の製品を購入された全員に、指定の音楽配信サービスを3か月無料でお試しいただけるクーポンをプレゼントするキャンペーンも始まりました。

このキャンペーンは過去に購入された方も対象という太っ腹なキャンペーン。

対象の方はキャンペーンを利用して 360 Reality Audio の世界をご体感下さい。衝撃を受けること間違いなしです!!

ワイヤレススピーカー SRS-RA5000

部屋が音に包み込まれ、上質な空間へ
6.1chのスピーカーシステムが、臨場感豊かで広がりのある音場を実現

ソニーストア価格:66,000円(税込)

 2021/4/16 現在の価格

ワイヤレススピーカー SRS-RA3000

部屋が音に包み込まれ、上質な空間へ
オムニディフューザーとビームトゥイーターにより立体的な音場を実現

ソニーストア価格:36,300円(税込)

 2021/4/16 現在の価格

商品の詳細につきましてはリンク先も参考になさってください。

スピーカー・ヘッドホン レビュー

当店のホームページではソニーのスピーカーやヘッドホンのレビューを公開中です。

他の機種もたくさん紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

ショップ店員による『スピーカー・ヘッドホン・アンプ』レビュー

目的に合わせて選ぼう!スピーカー・ヘッドホンなど、音源やプレーヤーを活かせるソニー商品を紹介します。

 

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