SONY FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM) レビュー 実機を使って紹介

SONY FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM) レビュー 実機を使って紹介

SONY FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM) レビュー 実機を使って紹介

ソニーショップさとうち の 中村泰之 です。

ソニーEマウントレンズ FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM) のレビューをお届けします。レビュー前半ではこのレンズの主な特長を、後半では撮影してきた作例をご紹介していきます。

同レンズに興味をお持ちの方は、ぜひ参考になさってくださいね(^^)

ソニー SEL2870GM レビュー

ソニーEマウントレンズ FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM)は、2024年12月13日 ソニーより発売されたデジタル一眼カメラ α Eマウント用の交換レンズ。ソニーとして「初」となるF2通しのズームレンズとして登場しました。まずはポイントをまとめてみました。

ポイントはやはり、ソニー「初」となるF2通しのとても明るいズームレンズであること。そしてF2通しのズームレンズとして考えると、とっても軽量であることがあげられます。

気になるポイントしては価格が高いところでしょうか?

実際に同社製ズームレンズの中でも最も高価なこのレンズ。私もはじめて価格を知ったとき、FE 24-70mm F2.8 GM II で十分だよなぁ~と、なんとなく縁のない印象を受けたのですが、写したものをみてみると、なるほど納得この価格。ズームレンズとは思えない光学性能に感動をしてしまいました。(このあたりは作例のところで書きます)

実機を手にしての第一印象は「太い」(笑)。

同社製のレンズで FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)がありますが、そのレンズのデザインに近い印象。くびれのない真っ直ぐなデザインはいかにも大口径レンズな雰囲気です。

ただ F2のズームレンズって考えるとかなりの軽量設計。

先代のG Master標準ズームレンズ FE 24-70mm F2.8GM と比べても長さは近しく、重さはたったの32g重いだけ。広角側の焦点距離は結構違えども F2ズームって考えると相当軽く仕上がっています。

また特に素晴らしいと思ったのがカメラにつけたときの重量バランス。カメラとトータルするとそれなりに重たくなるものですが、手にしたときのバランスの良さは、全体の質量を感じさせないものとなっていました。

操作性もすこぶる良く、ズーム操作が非常に滑らか。軽い力でスイスイ操作できるので、大きなレンズを扱っている感覚はほとんどありません。ズーム使用時にレンズが繰り出すタイプですが、繰り出し量が少ないところも、お気に入りのポイントです。

付加機能として「絞りリング」の搭載はもちろん、AF/MFの切り替えスイッチ、カメラ側で様々な機能を登録できる「フォーカスホールドボタン」、ズーム操作の重さを変更できる「スムース・タイト」スイッチが用意されました。

また付属フードは、可変式フィルターの操作が可能なスライド窓が用意されました。この機能、ほかの同社製レンズにも用意されていますが、あるとないとでは撮影時のストレスがまるで違います。

最後にカメラに装着した全体像を。やはりみための印象はゴツくて太い。ただ手にすると重量バランスの良さは本当に秀逸。自分にはちょっと…とは言わず、興味がある方は一度手にとって頂きたいと思うのでした。

FE 28-70mm F2 GM

αレンズ初のズーム全域開放F値2を実現。単焦点レンズに迫る高い解像性能と自然なぼけ描写を両立した小型・軽量設計の大口径標準ズームG Master

ソニーストア価格:498,300円 税込

 2025年1月11日 現在の価格

なお当店では「ソニー直販サイト・ソニーストア」でレンズを購入されることをおすすめしています。まずは保証内容がしっかりしているところ。3年間の保証が無料でついてきたり、ソニーIDを作れば、実質「10%OFF ~」で購入することができるからです。

どこで購入するか迷っている方は「ソニーストア」おすすめですよ。

作例紹介

α1 II 1/125 F8 ISO-400 焦点距離45mm

まずは解像感がわかる作例を用意してみました。なんとなく全体的にぼんやりしているのは、雪が降った直後に晴れてきて、山には雲が、皮には霧が発生しているため。なんとも幻想的な雰囲気の中、列車がやってきました。

設定は解像感を知りたかったのでF8に。α1 IIの解像性能と相まって驚くほどの解像力を発揮してくれました。

横800程度のWEBサイトで紹介するにはちょっと限界を感じますが、上の画像のように、ものすごくトリミングをしても解像感の高さを感じることができます。一本一本の木々の表現、川に落ちてる岩や石、時代を感じる橋脚の質感などなど、非常に緻密に描かれていることがわかります。

α1 II も素晴らしい解像性能を誇るカメラですが、それら性能を引き出すのもレンズの役割。風景写真をされる方にはこの解像力の凄まじさは大きな魅力になるのではないでしょうか?

 

α1 II 1/20 F2.8 ISO-500 焦点距離70mm

今度は「ぼけ」の表現を試してみました。被写体までの距離は、最短撮影距離で望遠端の70mmで撮影してみたのですが…表現力はご覧のとおり。まるで単焦点レンズの領域。ピントの合ってるところは解像感高く、奥や手前に行くにつれ自然なぼけ味が広がっていきます。美しいと一言でまとめても良いのではないでしょうか?

 

α1 II 1/2500 F2 ISO-500 焦点距離31mm

このレンズはスナップで使っても最高です。1日の終わりを告げる西陽にカメラを向け、手前の紅葉にピントを合わせてみましたが、その場所にいたときの空気感までも記録してくれました。

 

α1 II 1/10 F2 ISO-2000 焦点距離28mm

夜になってもスナップが撮影できるのは明るいレンズだからこそ。なんてことない被写体でも夜になったら雰囲気は一変。本当になんてことない被写体(笑)ですが、大きなぼけ表現を活かして、なんだかいい雰囲気で写すことができました。

 

α1 II 1/1250 F2.8 ISO-500 焦点距離70mm

被写体を問わず、写したものすべてが単焦点レンズで撮影した雰囲気。単焦点レンズでF2と言えば暗い方なのかも知れませんが、個人的にこのレンズを知ってしまうと28-70mm域の単焦点レンズの代わりとして扱いたくなってしまいました。

レンズ数本分を1本で賄えるとカメラバッグに余裕が生まれますし、レンズ交換が不要。あとなにげに 70mmF2 って使い方ができるのも大きな魅力に思えてしまいました。

それにしても空気感の伝え方が本当に上手、このレンズ。一度使うともうやめられません!

 

α9 III 1/8000 F2 ISO-6400 焦点距離28mm

最後に AF も高速でサクサク。70200F2.8 などのレンズを使ってる感覚で当然、最近のソニーレンズらしく作動音も全く聞こえません。見た目ゴツいがとっても軽快。このあたりもこのレンズの優れたポイントだと思いました。


今回はソニー FE 28-70mm F2 GM (SEL2870GM)のレビューをお届けしました。

ソニー 初となる F2 通しのズームレンズ 非常に素晴らしいレンズでした。見た目はさすがにスペックに見合ったゴツさはありますが、F2ズームとしては軽く、カメラに装着したときのバランスも良好。写せばずば抜けた解像性能に、単焦点レンズに匹敵するボケ味。なによりも空気感まで伝える表現力も素晴らしいんですよね。

問題は価格だけ。

それが最も切実だと思いますが、ふところ事情に折り合いがつけば、ぜひ狙って欲しいレンズだと思いました。

このレビューが参考になれば幸いです(^^)

FE 28-70mm F2 GM

αレンズ初のズーム全域開放F値2を実現。単焦点レンズに迫る高い解像性能と自然なぼけ描写を両立した小型・軽量設計の大口径標準ズームG Master

ソニーストア価格:498,300円 税込

 2025年1月11日 現在の価格

詳細につきましてはリンク先も参考になさってください。

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FE 28-70mm F2 GM

αレンズ初のズーム全域開放F値2を実現。単焦点レンズに迫る高い解像性能と自然なぼけ描写を両立した小型・軽量設計の大口径標準ズームG Master

ソニーストア価格:498,300円 税込

 2025年1月11日 現在の価格

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ソニーショップさとうち 代表 鉄道写真が趣味 ソニーストア大阪にて鉄道をテーマにした写真展も行う。自店イベントにおいては主にカメラセミナー講師、さとうちチャンネル(You tube)にてライブ配信も。フォトマスター準1級&レトロゲーム好き

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