MDR-1AM2 レビュー スゴい進化を遂げた 大ヒットモデルのマーク2

大ヒットモデルとなった先代「MDR-1A」の後継モデルとして、2018年2月20日に発表された「MDR-1AM2」。マークツーとなり高音質化を目指した内部パーツの変更をはじめ小型軽量化、バランス接続ケーブルが付属するなど付加価値もアップして登場しました。

このシリーズの礎となった「MDR-1R」からのファンでもある私。

1Rから1Aにモデルチェンジしたときも驚くほど高音質になって、当時はそうとう衝撃を受けたものですが、その感動再びとなるのでしょうか?さっそく実機をチェックしてみましたよ。

 

手にした瞬間「軽い」「小さい」実感!

手に取った瞬間、「これは軽い!」と思わず声を発してしまいました。

質量は「MDR-1Aの約225g」→「MDR-1AM2の約187g」。

この数値だけみると実際はどうなの?って、感じだったのですが、手にしてみるとかなり違う。そう、ものすご~く軽いんです!!この手のクラスのヘッドホンってことを考えると、ホント驚きの軽さかも!

全体的にコンパクトにもなっていて、ドライバーユニットのサイズは40mmと従来モデルMDR-1Aと同じ。比べてみてもわかるとおり、かなり小さくなっていますね。

質感そのものも、良い方向に進化していることがすぐにわかります。シボ使いがホント上手。

全体的なデザインも、ソニーヘッドホンのセンターと言われるだけあって実にスタイリッシュ。どうせ買うならイイもの持ちたいよね。そう思われる方の「所有欲」も十分に満たしてくれそうです。

MDR-1AM2は全2色のカラーバリエーションを設定。今回のレビュー記事ではブラックでお届けしていますがシルバーもなかなか良さげです。

購入検討される方は、思いっきり悩んでしまうのではないでしょうか?

 

バランスケーブルが最初から付属!

MDR-1AM2の付属品はヘッドホンケーブルが2本とキャリングポーチ。なんと言っても、注目は4.4mmバランス標準プラグのヘッドホンケーブルが最初から付属しているところでしょう。

スマホでの使用も可能なマイク/リモコン付きのアンバランスケーブルも付属していて、機種を問わない使用ができるようになっています。

キャリングポーチの内側にはケーブルが収納可能なポケットが用意され、ヘッドホンとまとめてセットにしておけるって結構便利です。

 

従来モデルからの進化は驚くほど!音の分離が凄まじい!!

ここからは試聴した感想をお届けしていきたいと思います。

試聴には、映画(クラシック)、ジャズ、ボーカルなどジャンルを問わず、筆者が普段からよく聴く、聴き慣れた知っている楽曲を、付属のバランスケーブルを使用し、ウォークマン ZX300でたくさん聴いてみることにしましたよ。

初めて聴いてまず驚いたことは、とにかく「音の分離、解像感が凄まじい!!」というところ。

実際に聴くまでは、型番の「M2 = マークツー」ってところが気になって「大した進化もないのでは?」なんて軽く思ってましたが、それが全然違いました。思いっきり衝撃を受けました!

ハイレゾ対応ヘッドホンならではと言っていい、アーティストの息遣いはもちろん、「MDR-1A」では聴こえるか聴こえないかギリギリレベル、製作側のお遊びとも思えるような、ごく小さな音までも聴こえてきます。

思わず「スゴすぎる!!」と、またもや声を発してしまいました(汗)。

高音が広くなったのは明らかですが、ボーカルもより明瞭となり、低音の質感もグーンとアップ。空間の広さもシリーズ最高レベルでしょう。目を瞑れば奏者の立ち位置までも浮かんできます。

「MDR-1AM2」は従来モデルの「MDR-1A」と同じ40mmのドーム型。再生周波数帯域も3~100,000Hzとこれまた一緒なのですが、新開発のHDドライバーユニットに採用された「フィボナッチパターンググリル」や「アルミニウムコートLCP」に加え、細かなチューニングが大きく影響を与えているのでしょう、とにかくスゴい進化を遂げています。

「マーク2になって、さらに腕をあげたな!」

大好きな楽曲を聴きながら思わずニヤニヤしてしまうのでした。

 

装着性アップ!軽いから着け疲れ激減!

これほどまで「MDR-1AM2」のイイ音化が実現したのは、新開発HDドライバーユニットの素晴らしさに加え「装着感の心地よさ」や「密閉性の良さ」もあると思います。

「MDR-1AM2」はイヤーパットや表皮などの素材変更などに加え、形状の変更により、従来モデル「MDR-1A」比、装着性と密閉性が格段に良くなりました。

イヤーパットには低反撥ウレタンフォームが採用され、グイっと押し込んでジワ~っと戻ってくる様は、まるで「低反発マクラ」みたい。これが実にいい塩梅で耳周りに吸い付くように密着してくれます。

もちろん密着性が良いからと言っても、通気性には十分配慮。イヤーパット表面には吸放湿性に優れた合皮を採用しているのだとかと、このあたりも良く考えられています。

耳全体をかっぽりと覆ってくれるので密閉性の良さも抜群。外からの音の侵入も少なく音楽に没入でき周囲への音漏れも少なそう。可動部のガタつきを低減するサイレントジョイント採用で、頭を振っても首を振ってもメカノイズはほとんど感じません。

本体の軽さが功を奏して、これなら長時間の使用でも着け疲れが少なそう。「MDR-1AM」は、出て来る音にも衝撃を受けたけど、本体の出来の良さも素晴らしいものがありました。実にレベル高いヘッドホンに仕上がっています。

 

MDR-1Aとは異なる装着感

好みの分かれるところかも知れませんが、装着感は従来モデル「MDR-1A」とはかなり異なる雰囲気です。「MDR-1A」の、あのもっちり(ふっくら)としたイヤパットの感覚が好みの方は、購入前に一度お試し頂きたいと思いました。

 

MDR-1AM2 まとめ

アーティストの想いまで伝わるヘッドホンは、聴き慣れた楽曲でも改めて聴くと、とても新鮮な気持ちにさせてくれ、こんな音までも入れてたんだね・・・と、ワクワクさせてくれます。

「MDR-1AM2」は、解像感の高さに加え、音の定位もバッチリわかり、高音から低音までのバランスも良く、楽曲のジャンルを問わずに楽しめそう。そしてなんと言っても軽いし装着感も良い。この価格で、このレベルのものが購入できるって言うのはとても素晴らしいなぁ。と、思いました。

ステレオヘッドホン「MDR-1AM2」

あらゆるジャンルの音楽をありのままの音を届ける。ソニーのTHE HEADPHONES

ソニーストア価格:29,880 円+税

 2018/02/20 現在の価格

ウォークマン「NW-ZX300」ユーザーだったり、音の良いヘッドホン選びで悩んでいる方にはこの「MDR-1AM2」、かなりオススメできる1台と言えるでしょう。

商品の詳細につきましてはリンク先も参考になさってください。

※今回のレビュー記事は店員個人の感想を書いております。ヘッドホンやスピーカーなど音モノは特に感じ方に個人差があります。興味を持たれた方は一度、実機試聴されることをおすすめします。

 

MDR-1AM2 を体感しにいこう!!

わたしのレビュー記事を読んで、MDR-1AM2に興味を持たれた方もおられるのではないでしょうか?

「MDR-1AM2」の発売は2018年3月10日とまだ少し先なのですが、全国5箇所にあるソニーの直販店・ソニーストアではすでに展示を開始しており、いち早く実機体験することができます。

興味のある方は、ぜひ一度訪問してみてはいかがでしょうか?詳しくはリンク先で。

 

MDR-1AM2とZX300同時購入キャンペーン 実施中

ブラックとシルバー、2色のカラバリ展開で、これは明らかにウォークマンZX300ユーザーを狙ったものだな・・・と、思っていたらソニーの直販サイト「ソニーストア」でキャンペーンを開始!

MDR-1AM2とNW-ZX300を同時購入すると対象アクセサリーが1000円オフになるというキャンペーンをはじめました。

保証の内容の手厚いことで有名なソニーの直販サイトソニーストア。まだどちらも持ってないよ。って方は一度検討してみてはいかがでしょうか?

 

実機で解説 ZX300レビュー

当店のホームページにて、実機を使用したZX300レビューを公開中!

どんな商品?から始まって、この手の機器が苦手って方にも解りやすく解説中。ぜひ参考になさってください。

実機で解説!ウォークマン ZX300 レビュー

ウォークマンのフラッグシップモデル「WM1シリーズ」で搭載するデジタルアンプを搭載し、シリーズ初となるバランス接続にも対応。アルミ1枚板から削りだされた筐体はコンパクトなサイズに抑えられ、携帯しやすいサイズ感で高音質体験をどこでも可能としています。

NW-ZX300専用 保護シート「PRF-NWZX300」を貼ってみました!

さっそく保護シート「PRF-NWZX300」を貼ってみました。と、いうのが今回のお話。

 

 

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ソニーショップさとうち 代表 鉄道写真が趣味 ソニーストア大阪にて鉄道をテーマにした写真展も行う。自店イベントにおいては主にカメラセミナー講師、さとうちチャンネル(You tube)にてライブ配信も。フォトマスター準1級&レトロゲーム好き