α9で鉄道を撮る!高性能なミラーレス一眼で写した鉄道の世界
α9で鉄道を撮る!高性能なミラーレス一眼で写した鉄道の世界
優れたオートフォーカス性能に秒20コマの高速連写性能、撮影中、像の消失がないブラックアウトフリーなどなど、ソニーのデジタル一眼カメラ「α9」には鉄道を写すのに適した性能や機能がたくさん用意されています。
このページでは鉄道写真を趣味にしているソニーショップさとうち店員のyas店員が実際に写してきたものを紹介しながら、α9の機能紹介もしていきたいと思います。
α9で鉄道を撮る!
α9はプロカメラマンが求める高い性能と、今までのカメラにはなかったそんな驚きを実現したソニーのミラーレス一眼カメラです。
高次元のAF 性能で鉄道を迷わず撮る!
秋の斜光線を受けて大張野のカーブを走る E6系新幹線「こまち」。迫力ある表情を大きく捉えたくて超望遠で撮影しました。
ひと昔前のカメラだったら確実に置きピンを選んでいたであろうカーブを描きながら迫ってくる被写体。でも「α9」なら迷わずAFを選択。さすがAFの高性能をウリにしているだけあって、奥のカーブ(画面右)から姿を現したE6系の顔が左側へと移動し右側へ完全にフレームアウトするまで迷うことなく捉え続けてくれました。
ピント合わせがカメラに頼れるようになると撮影者としては構図作りと露出だけに専念すれば良いからとって楽なんですよね。
そんなα9のAF測距点は693点。カバー率にするとなんと93%と見えている範囲のほとんどがAFエリアな感じ。まるで碁盤の目のように張り巡らされた測距点と賢い動態予測で狙った被写体を捉え続けてくれました。
正面から迫ってくるような被写体なら得意中の得意。コントラストがほとんど無い被写体など、AF追従は余程なことがない限りピントが抜けることはありません。作例は南九州を走る指宿枕崎線での1枚。JR九州カラーと言われる普通列車がみどりのトンネルからひょっこり現れた、そんな雰囲気で写してみました。
秒20コマの連写性能で狙い通りに鉄道を撮る!
JR西本が誇る、豪華クルーズトレイン「トワイライトエクスプレス瑞風」は丸みを帯びた独特なフォルムをしています。その独特なフォルムを伸びやかに写したくて広角レンズを使って跨線橋から撮影してみました。
ここで注目して頂きたいのは画面のギリギリまで写せている。ということ。このあたりは明石海峡大橋が見渡せる場所と言うことで列車はしばしの減速走行。それでも画面ギリギリまで写せている理由は「α9」の最高秒20コマの連写性能があったからだと思っています。
作例で紹介している本命カットに二重丸をつけていますがその前後に注目をしてください。二重丸の次のカットはフレームアウトしていますが、前の丸印のカットではやや前方にスペースあり、これが秒10コマのカメラだったと置き換えるとどうでしょうか?
もしかすると秒10コマのカメラならベストショットは丸の画像だったかも知れません。撮影直後に思わず「惜しい!」と嘆いていたかも。
と、こんな感じでα9が誇る秒20コマの連写性能は、人物や動物などの一瞬の表情を捉えると言うだけではなく、鉄道写真においては『意図する場所に止めることを可能にしてくれる』素晴らしい性能とも言えるでしょう。
ブラックアウトしないから追い続けられる・・・流し撮りで鉄道を撮る!
シャッターボタンを押した瞬間、真っ暗になるブラックアウト現象。連写をするシーンにおいて被写体を追い続けたいのに真っ暗になるからロストする。これは一眼カメラのシャッターの構造上、仕方のない言わば宿命とも言える現象です 。
そんなブラックアウト現象も「α9」では無問題。メカシャッターと電子シャッター両方備えた「α9」の電子シャッターを使えば連写感も黒くならない『ブラックアウトフリー』を実現しました。
低速シャッターになればなるほどブラックアウトの時間も長くなるものですが「α9」ではそんなこともありません。常に見え続け、かつ高性能なAFと相まって低速シャッターを多用する流し撮りでもずっと見え続けています。
作例は夕方の斜光線でキラキラと黄金色に輝くススキと長~い顔のE6系新幹線「こまち」。東北の秋らしい1枚を流し撮りで写せてよかったなぁ。と思っています。
なお、この作例で使用したレンズ「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」をはじめ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」、「FE 70-200mm F4 G OSS」、「FE 400mm F2.8 GM OSS」のいわゆる望遠系レンズには、横方向の流し撮りに有効な手ブレ補正機能『MODE 2』が用意されています。鉄道を流し撮りをするときは「MODE 2」にスイッチオン。ぜひ覚えておきましょう。
こちらの作例は有楽町にある、ある施設のお庭から撮影させていただいたもので東京駅を出発した新幹線を流し撮り。1/8秒にもなるとブラックアウトの時間もかなりながく感じられます。像の喪失がないって使えば使うほど素晴らしいなぁと思った次第です。
必要にして充分2420万画素で鉄道を撮る!
α9は2420万画素35mmフルサイズセンサーを搭載。画素数の制限することなく秒20コマ連写時でも使用することが出来ます。
4240万画素センサーを搭載する「α7R III」と比較すると半分の画素数。そんな理由から解像感を気にする方もおられますが必要にして充分な解像感が得られます。一部を大きく拡大してもご覧のとおりです。
αはソニーが独自開発している画像処理エンジン「BIONZ X」にフロントエンドLSIが加わった時期から解像感が1ランク、いやそれ以上に飛躍しました。2420万画素なら1枚あたりの容量も程良くて扱いやすいものとなっています。
高精細なファインダーでイメージ通りに鉄道を撮る!
α9は「α史上最高画質」約369万画素の有機ELファインダーを搭載しました。覗いた瞬間から見やすくキレイを体感することが出来ます。
光学ファインダーのカメラとは異なり、電子ビューファインダーは露出や絞り、ホワイトバランスなど設定状況がリアルタイムに反映されるので意図したい、または表現したい雰囲気で直感的に写せるようになっています。
上の作例は遠くの窓に映りこんだ青空を強調するべく、青だけを抽出し残りの色はモノトーンで記録する「パートカラーブルー」という機能を使い、さらにホワイトバランスでブルーをさらにプラスして写してみました。
これらのことを光学ファインダーでしようものならまぁ大変。背面モニターで行うのも結構大変。でもこのファインダーがあればこんな色遊び的な撮影も、実像と照らし合わせながら自分のイメージどおりに写すことが出来てしまいます。
上の作例はモノトーンで撮影したもの。人によっては後で現像すれば良いのでは?と思われる方もおられると思いますが、意図して撮るなら現場でなるべく完成までもって行くのが理想的。結果モノトーンにしたら案外良かった。ってこともありますが、意図して写すところに写真の醍醐味があるのではないでしょうか?
鉄道写真を撮るならこの組み合わせ α9で鉄道撮るおすすめのレンズ
α9で鉄道写真を撮る!をテーマにオススメしたいレンズを紹介したいと思います。
いわゆる王道の3本。大三元と言われている広角から望遠までの3本にテレコンバーターの組み合わせ。望遠端200mmでは足りないってときにテレコンバーターで補います。全部揃えようならかなり高額になります。鉄道写真は基本遠くを写すことが多いのでまず1本というのであれば望遠レンズをオススメします。
続いて紹介するのは、大三元の明るさはないけれど超広角から超望遠域までをカバーする3本とさらなる望遠域の撮影ができるようになるテレコンバーターの組み合わせです。便利ズームと言われるSEL24105Gは最新のレンズらしく写りもいい感じです。このセットなら12-105までF4通しで使えるというのもいいですよね。
最後に紹介するのが、小三元と言われている広角から望遠までの組み合わせ。残念ながらテレコンバーターが使えず望遠域が足りない可能性もあるのですが3本合わせても軽量&お求めやすい価格なところが魅力です。とくに広角レンズ「SEL1635Z」は出来がよく、大三元の組み合わせ、広角側はこのレンズでも良いかもと思わせるところがあります。
こんな感じでα9で鉄道写真を撮るならこのレンズを紹介させていただきました。ぜひ参考にしていただければと思います。
α9 で鉄道を撮る!のまとめ
以上、ソニーのデジタル一眼カメラ「α9(ILCE-9)」を使って鉄道を写したものを機能と共に紹介させていただきました。αで鉄道撮影を始めようとされている方の参考になれば幸いです。
Eマウントデジタルカメラ α9 | |
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新時代の高速性能を実現。秒20コマの連射性能、693点全面位相差検出AFなどを搭載、Eマウントフラッグシップモデル。 ソニーストア価格:販売終了 ソニーストアでの販売は終了しました。 |
カメラの詳細につきましては「α9 レビュー 作例付き・わかりやすく実機を使って徹底解説!」も参考になさってください。
α9 レビュー 作例付き・わかりやすく実機を使って徹底解説! | |
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かつてのカメラにこれほどまでの「驚き」があったでしょうか?α9は今までのカメラの常識で語ることが出来ないスペックで登場しました。 |