実機で解説!ウォークマン NW-ZX300 レビュー

このページでは2017年10月発売のウォークマン NW-ZX300 のレビューをお届けしています。

※2019年10月24日 更新

NW-ZX300は音質と携帯性のしやすさを「高い次元で両立」させたソニーウォークマンの高音質モデル。

ウォークマンのフラッグシップモデル「WM1シリーズ」で搭載するデジタルアンプを搭載し、シリーズ初となるバランス接続にも対応。アルミ1枚板から削りだされた筐体はコンパクトなサイズに抑えられ、携帯しやすいサイズ感で高音質体験をどこでも可能としています。

※こちらの商品はソニーストアでの販売を終了いたしました。

ウォークマン NW-ZX300 レビュー INDEX

ウォークマン NW-ZX300ってどんな商品?

ウォークマン ZX300は音質と携帯性のしやすさを「高い次元で両立」したオーディオプレーヤー。

もっている大好きな楽曲を、高音質で自分の好きな場所でとことん楽しみたい。音楽を深く愛する方にピッタリなものとなっていました。

ハイレゾ音源ならではの「粒のたった繊細さな表現」をはじめ、目をつむればそこにはヴォーカルや奏者の姿がイメージできる、そんな音場空間の表現力は、とても素晴らしいものがありました。

このリアルな感じは、スピード感のあるZX100とは違い、フラッグシップモデルWM1に近い雰囲気。さすがWM1と同じフルデジタルアンプを搭載しているだけあります。とは言っても、WM1の方がもっと表現力が豊かというか、どちらかというとアナログ感がある感じ。ただ、価格的なことを考えると、よくぞここまで出来ました!!と、拍手したくなるレベルです。

ZX300は、いわゆる一般的なヘッドホンとの接続方法であるアンバランス接続と、左右の音を分離させ、より高音質で楽しめるバランス接続の両方の端子を搭載しました。。

しかしZX300のベストな楽しみ方は、バランス接続+高音質ヘッドホンの組み合わせが最良であって最高。開発者の方もインタビューなどで「バランス接続に重きをおいた」と、語られているだけあって、アンバランス接続よりもバランス接続で『真価』を発揮します。

もちろん、バランス接続できるヘッドホンはまだ持ってない。って方でも全然大丈夫。ハイレゾ対応スマートフォンなどと比べても明らかに高音質だし、ZX300購入で予算的にもヘッドホンまで手が回らないって方でも、充分に高音質は楽しめます。もしかすると、いきなりバランスで楽しむよりかは、アンバランスからのバランスで・・・と、将来的にグレードアップさせた方が感動は大きいかも知れません。

また音源に関しても、CD音源などの圧縮音源でも高音質に聴かせてくれる技術「DSEE HX」により、ハイレゾに近い高音質で再現してくれるし、ウォークマン本体に搭載するアンプをはじめ、基板やパーツレベルでもかなり優秀。

つまり、現時点でZX300を買えるくらいしか予算がないって方でも、ZX300の性能そのものが非常にハイレベルなっているので、お小遣いが溜まってからバランス接続対応のヘッドホンを購入したりハイレゾ音源を揃えていく、という発展のさせかたも有りなんじゃないかなぁと思いました。

ZX300 フルデジタルアンプS-Master HX 搭載

ZX300は、ソニーウォークマンのフラッグシップモデル「WM1シリーズ」と同じ、フルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載しました。

これによりバランス時の出力はなんと「200mW+200mW」の大出力。アンバランス時でも「50mW+50mW」と、ZX100比 3倍以上の出力アップを実現しました。

また、DSDネイティブ再生(11.2MHzまでバランス時のみ)、PCM最大 384KHz/32bitにも対応。デジタルアンプ「S-Master HX」の搭載は、今までのZXシリーズでの流れでなく、WM1シリーズなみの高音質化へと、大きな影響を与えるものとなっている。と、言っても過言ではないでしょう。

アンプ周りはWM1以上?!高音質ハンダ採用

なお、ZX300に搭載された「S-Master HX」の基板と接続部分には高音質ハンダを採用しました。これにより透明感、艶のあるボーカルを実現しているのだとか。これWM1ユーザーにとっては、ちょっと妬けるポイントかもしれないですね。

ZX300 アルミシャーシと無酸素銅プレートを採用

良い音を追求するにはパーツレベルで。ZX300には高音質へと直接つながる高品位なパーツがたくさん採用されています。

例えばシャーシ。ソニーの高音質プレーヤーではすっかりお馴染み、アルミの1枚板から削り出した「アルミシャーシ」を採用。これにより「音質効果」と「高剛性」を両立実現しました。

手にすると、スリムでコンパクトなのにズッシリ感が味わえます。これは良いものだ!そんな雰囲気がバシバシと伝わってきます。

そのアルミシャーシと基板の部分には金メッキを施した「純度99.96%以上の無酸素銅プレート」を用いシャーシをとことん低抵抗化。ヘッドホンジャックには日本ディックス製の高性能な「Pentaconn」を採用するなど、重要な部分ほど、高品質で高品位なパーツを使用。基板のレイアウトも高音質化を図るため最適化が施されました。

知れば知るほど「音にこだわっている」。ZX300はとても強いこだわりを感じられるものとなっています。

ZX300 シンプルかつ扱いやすい操作性

ZX300のエクステリアはシンプルで飽きないこないデザイン。カラーはブラックとシルバーの2色展開で用意されました。

背面を見てみるとラバーが採用され、サラリとした中に、しっかりとした滑り止め効果が感じられ、アルミ素材ならではのヘアライン加工なども施され質感はとても高く、所有欲をも満たしてくれるものとなっています。

ZX300の基本操作は3.1型のタッチパネルで行いますが、側面には基本操作が可能なハードボタンも用意しました。ZX100は音量操作ボタン(&ホールド)だけ配置されていませんでしたが、便利さは圧倒的に向上しています。

ウォークマン初 マットガラスを採用

ZX300は、ウォークマンでは初なる「マットガラス」を採用しました。反射を抑え、指先での滑りがよく、指紋が目立ちにくい。実際に触ってみるとたしかにそんな感じ。また、このマットガラスは筐体の塗装と相まってデザインの良さも引き立てているように思えました。一言でいうならカッコイイでです。

真価は200時間以上で発揮!購入後はエージングをしよう!

ZX300は「エージング」と言われる慣らし運転をすることで真価を発揮します。ZX300内の高音質ガイドによるとエージング時間はなんと200時間!しかもバランス、アンバランスそれぞれ200時間必要というのですからなかなかのもの。

ZX300を購入してすぐに聴いた音はあまりにもスカスカ具合に驚くかも知れません。でも大丈夫、50時間を過ぎたあたりからどんどん音が良くなってくるのが体感できます。なおエージングの仕方はカンタン。ヘッドホンを接続してジャンル問わず、楽曲をいつも聴くくらいの音量で再生しておくだけです。ZX300、届いてすぐにイイ音体験ってわけにはいきませんが、これも高音質オーディオならではの作業。音の変化も一緒に楽しんでみましょう。

ZX300 直感操作ができるUI(ユーザーインターフェース)採用

タッチパネルを採用するウォークマンではお馴染みとなった、ユーザーインターフェースをZX300にも採用しました。

基本画面から上・下・右・左と移動でき使い始めは、少し覚えないといけないところはありますが、慣れてしまえばこちらのもの。直感操作が出来るものとなっています。

イコライザー機能なども搭載。

ZX300は、音源の持つ良さを活かす「ソースダイレクト」が基本設定となっていますが、10バンドイコライザー(31Hz-16000Hz)機能など使って、自分好みの音設定にすることも可能です。

変更操作は実にカンタン。楽曲を再生しながら指先でちょちょいと直感的に扱えます。今日はベースメインとか、自分流に大好きな楽曲を違ったスタイルで楽しんでみるのはいかがでしょうか?

ZX300 PCポタアンにもなる!USB DACモード搭載 

ZX300はポータブルアンプのように使って、パソコンの中の音源をUSB経由で高音質に聴くことができる「USB DAC」(ユーエスビー ダック)機能を搭載しました。

少し前からパソコンで音楽を聞くならUSB DAC経由で。なんて声がちらほら聞かられるようになって、耳にされた方も多いことでしょう。その「USB DAC」機能がウォークマンZX300に付いちゃった。なんだか凄くオトクな感じです。

非同期方式(Asynchronous)によりUSB転送時に発生するジッターを極小化することで高音質を実現。また、PCM出力だけでなく、DSD RAWの出力にも対応しています。(PCM:最大384kHz/32bit、DSD RAW:最大11.2MHz/1bit)。

本来ZX300は自由なスタイルで高音質を楽しむもの。

それが決まった場所で作業を行う機会が多い、パソコン経由でも楽しめるというのですから、これはなかなか素敵な機能ではないでしょうか?

Bluetooh ワイヤレスでもイイ音体験 LDAC搭載

ZX300を高音質で楽しむならバランス接続が最良なのですが、ワイヤレスでも「高音質」で楽しめる」と言うのもポータブルオーディオならではの、もう一つの大きな魅力。ソニーのワイヤレス高音質技術「LADC」を搭載しました。

「LDAC」対応ワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドホンを使用すれば、従来の最大3倍の高音質でワイヤレスリスニングを楽しむことが出来ます。

高音質・低遅延のaptXコーデックにも対応

一般的なSBCコーデックだけでなく、より高音質・低遅延のaptXコーデックにも対応しました。

aptX対応スピーカーと組み合わせれば、よりいい音でワイヤレスリスニング。また48kHz/24bitの音声データが伝送可能なQualcomm(R) aptX(TM) HD audioにもソフトウェアアップデートで対応しました。

内蔵メモリー64GB + microSDメモリーカード

ZX300は、内蔵メモリー64GBに加え、microSDメモリーカードに入れた音楽ファイルの再生にも対応しました。

ZX300の64GBは、ZX100に128GBと比べると大幅容量ダウンが否めない印象。高音質でガンガン楽曲を入れておきたいなら プラスmicroSDカードでメモリー拡張がおすすめです。

ウォークマンへの楽曲転送!目的にあわせた4つのスタイル

ソニー ウォークマンの公式サイトでは「ウォークマンへ楽曲を入れよう!目的にあわせた4つのスタイル」としてWindowsやMacなどのパソコンを使った楽曲の入れ方をはじめ、パソコンを使わずウォークマンに楽曲を入れる方法などを紹介しています。

ウォークマンに楽曲の入れ方がわからない。もしくは、ウォークマン今度買おうと思うんだけどちゃんとできるか心配だ。って方はぜひこちらのサイトを参考にしてみてくださいね。ソニーのアプリ解説もわかりやすく書いてありますよ。

ZX300はスリム&コンパクト

これだけの高音質パーツが採用され、一昔前なら一体どれほどのサイズ感になっていたことでしょう。ZX300は、手にすると高い質感を感じながらも、本体質量はわずか約157gしかありません。

最大外形寸法も約57.7mm x 120.4mm x 14.9mmと十分過ぎるほどスリム&コンパクト。このサイズ感なら携帯性の良さも抜群。まさに高音質をどこでも聴きたいって方におすすめです!


ウォークマン ZX300 アクセサリー

ウォークマン NW-ZX300には専用アクセサリーが用意されています。カンタンに紹介します。

NW-ZX300専用 レザーケース「CKL-NWZX300」

「CKL-NWZX300」は上質な天然皮革(牛革)を厳選して使用したレザーケース。天然素材の特徴を活かした革表面は、使うほどに艶や風合いが増していくことでしょう。

またケースを装着したままでも、ウォークマンの操作やWM-PORTの使用が可能で、レザーケースと同じ皮革を使用したレザーストラップ付属。ハイグレードモデルZX300のキャラクターにピッタリです。

ZX300にはケースが付属しません。保護する意味でも購入をオススメします。

ZX300専用レザーケースをレビュー!ソニー「CKL-NWZX300」  

質感高くて、ZX300のキャラクターにピッタリ。いわゆるメーカー純正のアクセサリーなだけに、やや高価な価格設定ですが、外に持ち出して使う機会が多い方には、ぜひZX300とセットで購入して欲しい商品だと思いました。


NW-ZX300専用 レザーケース「CKL-NWZX300」

「CKL-NWZX300」は上質な天然皮革(牛革)を厳選して使用したレザーケース。

ソニーストア価格:6,250円+税

2017/09/11 現在価格

NW-ZX300専用 保護シート「PRF-NWZX300」

「PRF-NWZX300」は指紋が付きにくい、マットタイプの保護シート。傷や汚れに強いハードコーティング仕様でZX300のガラス表面を保護するのに最適です。

ガリッと傷が付く前に、本体同時購入をオススメしています。

NW-ZX300専用 保護シート「PRF-NWZX300」を貼ってみました! 

ZX300の特長の一つでもあるマットガラス。専用保護シートは、マットガラスの雰囲気に、操作性を損なわないものになっているのか?そのあたりにも注目してみましたよ。


NW-ZX300専用 保護シート「PRF-NWZX300」

「PRF-NWZX300」は指紋が付きにくい、マットタイプの保護シート。

ソニーストア価格:1,500円+税

2017/09/11 現在価格

Bluetoothリモコン「RMT-NWS20」

「RMT-NWS20」はウォークマンの操作を快適にする小型リモコン。Bluetooth接続で、バッグの中など離れたところにあるウォークマンを操作可能。胸ポケットやヘッドホンケーブルなどに取り付けられるアタッチメントを付属。アクティブシーンで使いたいときにオススメのアクセサリーと言えるのではないでしょうか?

あったら便利!リモコン「RMT-NWS20」レビュー

操作はシンプルで、再生・停止・音量などの基本的なことしかできませんが、使ってみるとこのリモコン案外便利なものとなっていましたよ。


リモートコマンダー「RMT-NWS20」

対応モデル ウォークマンWM1シリーズ NW-WM1A/B、NW-WM1Z/N。

ソニーストア価格:4,880円+税

2016/09/08 現在価格

ハイレゾ・オーディオ出力用USB変換ケーブル「WMC-NWH10」

ハイレゾ・オーディオ出力に対応したウォークマン専用のハイレゾ・オーディオ出力用変換ケーブル。対応するコンポで高音質に楽曲を楽しみたいなら、こちらのケーブルをオススメします。

WM-PORT専用 USBケーブル・WMC-NW20MU

WM-PORT専用 USBケーブル

ソニーストア価格:1,380円+税

2017/02/16 現在価格

ウォークマン ZX300 は販売終了いたしました。

このページではウォークマン「NW-ZX300」のレビューをお届けさせていただきましたが、2019年10月をもちまして販売を終了いたしました。後継モデルとして「NW-ZX500」が2019年11月に発売を開始。当店のホームページでもレビュー記事を公開しています。

ウォークマン NW-ZX500 レビュー

ウォークマン ZX500は音質と携帯性のしやすさを「高い次元で両立」させた高音質モデル。左右の音を完全に分離する「バランス出力」に対応し、Wi-FiとAndroid OS 9.0を搭載、ネット接続すればストリーミングも直接ダウンロードも可能になりました。

こちらもぜひ参考になさってください。


ウォークマン レビュー

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